ゴールデン街の火事にちなんで「ちょんの間」のことを書いたら
年配の人に、
「『ちょんの間』って言っちゃいけないんだぞ、そんなことブログに
公然と書いてたら、コメンテーターの仕事も来なくなるぞ」
と説教された。
えええ! そうなのお?
ちょっとの間=ちょいの間=ちょんの間
として受け取っていたけど。
そしたら、たとえ「ちょいの間」が語源だとしても、とにかく「ちょん」
という言葉が入っているから、万が一の問題になりそうな単語は
今は使ってはダメな時代なんだと言われた。
じゃあどう書きゃよかったんだ。
えええ! そうなのお?
「半端者や朝鮮人に対する蔑称が入り混じっているからか?」
と聞いたら、そうだ、と。
ちょっとの間=ちょいの間=ちょんの間
として受け取っていたけど。
そしたら、たとえ「ちょいの間」が語源だとしても、とにかく「ちょん」
という言葉が入っているから、万が一の問題になりそうな単語は
今は使ってはダメな時代なんだと言われた。
「指先で脇腹をちょんちょんつつく」と言っちゃいけないのか?
「ケーキの上にイチゴをちょんとのせる」と言ったら糾弾されるのか?
じゃあどう書きゃよかったんだ。
『昔の、大人の店』?
ほのかなエロス香るけど、これじゃ、なんだかわからない。
『昔の、大人がちょいっと使う、お目こぼしの店』?
ちょっと後ろめたさのある場所という雰囲気が出た。
なんとなく伝わるけど、これでは「連れ込み」と勘違いされるし、
「昔の」とは言え、いまも残存していてたまに摘発されているしね。
「昔の」とは言え、いまも残存していてたまに摘発されているしね。
もっと具体的な言葉に直していくと・・・
『短時間サービスを行う座敷型違法営業売春宿、いわゆる元赤線・青線』
これでは、ニュース番組だ。情緒もへったくれもない。
もう少しやわらかい文章に直すと・・・
『短時間サービスを行う座敷型違法営業売春宿、いわゆる元赤線・青線』
これでは、ニュース番組だ。情緒もへったくれもない。
もう少しやわらかい文章に直すと・・・
『一階はあくまでもバーやスナックとして営業しており、
店先の女性と交渉することによって、二階の布団の敷かれた
座敷へ案内され、15分程度の短時間で大人の用を済ます店』
かな。でもこれじゃ、名称じゃなくて説明だし。
説明してしまったら、そういった場所に対する後ろめたさや、
照れくささといった感性・感覚が、表現できなくなっちゃうじゃないか。
会話のなかに登場する『ちょんの間』という単語には、そういった、
「みなまで言わないけどさ・・・」という、小声の、行間のニュアンスがあるんですよ。
はぁー。古典落語が封印される日も、そう遠くないかも・・・。
会話のなかに登場する『ちょんの間』という単語には、そういった、
「みなまで言わないけどさ・・・」という、小声の、行間のニュアンスがあるんですよ。
はぁー。古典落語が封印される日も、そう遠くないかも・・・。